下水道管路の更生工法選定で設計会社が確認すべきポイント | LANDPLUS.WORK
技術資料 設計会社向け

下水道管路の更生工法選定で
設計会社が確認すべきポイント

老朽化した下水道管路の更生にあたって、SPR・反転工法・形成工法など主要工法の特徴と、 設計段階で確認すべき判断材料を整理します。発注者協議で使える比較表も付属します。

「更生工法の選定基準が指針ごとに違って迷う」
「老朽度調査データから補修・更生・更新の判断ができない」
「数量計算・概算工事費まで一貫して相談したい」
この記事で分かること
  • 下水道管路更生の主要 4 工法(SPR・反転・形成・製管)の特徴と適用条件
  • 設計会社が外注前に確認すべき 5 つの実務チェックポイント
  • ランドプラスが対応できる調査・設計範囲と成果品の具体的内容

なぜ今、下水道管路の更生が急務なのか

全国の下水道管路の総延長は約 49 万 km に達し、敷設後 50 年を超える管路の割合は 2030 年には全体の 20% を超えると試算されています。 腐食・劣化が進行した管路では、道路陥没や下水溢水といった重大事故のリスクが高まるため、 計画的な更生・更新が自治体の最重要課題となっています。

しかしながら、限られた予算の中で「どの路線を、どの工法で、どの順序で」更生するかの判断は容易ではありません。 この記事では、設計会社・建設コンサルタントの実務担当者向けに、工法選定で押さえるべきポイントを整理します。

対象読者

下水道管路の更生設計・調査業務を担当する設計会社・建設コンサルタントの技術者を主な対象としています。自治体・水道局の発注者担当者にとっても、業務委託管理の参考としてご活用いただけます。

主要更生工法の比較

下水道管路の更生工法は大きく 4 種類に分類されます。管径・延長・劣化度・施工条件によって、最適な工法は異なります。

工法 適用管径 主な特徴 留意点
反転工法 φ200〜φ2400 ライナーを反転挿入し熱・光で硬化 硬化時間管理が重要
形成工法 φ150〜φ800 引込み後に拡張・硬化 小口径〜中口径に最適
製管工法(SPR) φ800〜φ5000以上 既設管内に螺旋状にライナーを巻き立て 大口径・流下能力確保に強み
さや管工法 φ300〜φ3000 既設管内に新管を挿入 断面減少が大きい

工法選定の判断軸

工法選定では、管径・劣化度・流下能力・施工条件・コストの 5 軸でスクリーニングします。 特に流下能力は更生後の断面減少率に直結するため、設計初期段階で発注者と合意しておくことが重要です。

適用工法の比較検討で迷っている方へ TVカメラ調査結果・図面・路線条件をお知らせいただければ、複数工法の比較表をご提案します。
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設計会社が直面しやすい課題

よくある課題
TVカメラ調査結果から劣化度ランクの判定が定まらない
更生工法選定の客観的根拠を発注者に説明しづらい
大口径管の SPR 工法は社内に経験者がいない
数量計算・概算工事費まで一貫対応できる体制がない
発注者向け説明資料の作成に時間がかかる

更生設計の実務フロー(6 ステップ)

業務は以下のフローで進めます。どのステップを内製し、どこを外注するかを事前に整理することで、手戻りとコストを抑えられます。

  • 01
    既存資料の収集・整理

    管路台帳・布設年度・管種・既往の調査結果(TVカメラ・水位)を収集し、対象路線を整理します。

  • 02
    老朽度調査・診断

    TVカメラ調査結果から劣化ランクを判定。腐食・クラック・侵入水・継手ずれなどの状況を定量化します。

  • 03
    工法選定・比較検討

    管径・劣化度・流下能力・施工条件・コストの 5 軸で複数工法を比較。発注者協議資料としても利用できる形に整理します。

  • 04
    更生後の流下能力照査

    更生材の厚みによる断面減少を考慮し、計画流量に対する流下能力を照査します。

  • 05
    数量計算・概算工事費

    選定工法に基づき、施工延長・人孔数・取付管接続・付帯工事の数量を算出し、概算工事費を算定します。

  • 06
    設計図書・発注者協議資料の作成

    設計図・特記仕様書・数量計算書・比較検討書を整理し、発注者協議用の説明資料を作成します。

ランドプラスが対応できる範囲

「比較検討だけ」「数量計算だけ」のスポット依頼も承りますが、 調査診断から設計図書まで一貫して外注いただくことで、内製コストと手戻りを最小化できます。

調査・診断
TVカメラ調査結果の解析、劣化ランク判定、優先度評価
工法選定
複数工法の比較検討、適用性評価、概算費用比較、発注者協議資料作成
設計業務
流下能力照査、付帯設備の検討、施工計画の策定
数量・費用
数量算出、概算工事費の算定、ライフサイクルコスト比較
成果物整理
設計図・特記仕様書・数量計算書・比較検討書・協議用説明資料
委託形態
案件単位 / 特定工程のみのスポット / 繁忙期の技術支援 / 長期継続パートナー

成果品の具体例

業務完了時に提出する成果品は、発注者との協議内容や業務範囲に応じてカスタマイズします。標準的な成果品は以下のとおりです。

劣化度判定書
工法比較検討書
流下能力照査計算書
設計図(一般図・詳細図)
特記仕様書
数量計算書
概算工事費
協議用説明資料(PPT / PDF)
調査結果・図面があれば、対応範囲を整理してご提案します まずは路線情報・延長・管径をお知らせください。秘密保持契約(NDA)にも対応しています。
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路線情報・延長・管径・スケジュール感をお知らせいただければ、対応可否と概算費用を素早くご回答します。