仮設構造設計

仮設構造設計とは、建造物本体を構築する上で必要な仮設構造物の設計であり、「安全性」「施工性」「経済性」など考慮する必要があります。
また、内容や工法は多岐にわたり、技術的にも年々高度化してきております。仮設構造物は本設の施工の過程でも重要度が非常に高く、
精度の高い設計が求められます。
弊社では、仮設構造設計の中でも、主に下記の工法の設計をメインに扱っております。

山留

山留は、掘削を行う場合に、周辺土砂の崩壊防止および止水を目的として設けられる、
土留め壁と支保工からなる構造物です。
支保工を設置することにより、周辺土圧とのバランスを取り、掘削や構造物の構築を
安全に行うことができます。

土留め工計算システム

土留め工設計プログラム

山留め工設計プログラム

自立式土留め工、切梁式土留め工、アンカー土留め工、控え杭タイロッド式土留め工の設計を行うプログラムです。
鋼矢板、軽量鋼矢板、親杭横矢板、SMW(柱列式連続壁)等の土留め壁、鋼製支保工、掘削底面の安定(ヒービング、ボイリング、パイピング、盤ぶくれ)支持力検討、法面の影響を考慮した設計を行います。

弾塑性順解析システム

弾塑性順解析システム

土留め壁を有限長の弾性ばり、地盤を弾塑性床、支保工を弾性支承として土留め工の設計を行うプログラムです。
掘削が深い場合、近接構造物が存在し変形量を求める必要がある場合、偏土圧が作用する場合などの特殊な条件での設計を行います。

二重締切工プログラム

二重締切工プログラム

堤防掘削する工事において河川堤防にかわる仮締切を鋼矢板二重締切工法により施工する場合の設計を行うプログラムです。
堤体の安定計算、締切壁本体の照査、引張部材の照査、腹起し部材の照査、遮水効果などの設計を行います。


自立式・切梁式・アンカー式・仮桟橋・路面覆工の土留め壁・支保工の形式選定、仮設計画、仮設設計条件の整理、仮設構造計算、仮設図面・数量  作成まで一連の作業を行います。  1.土留め壁・支保工の形式選定
  ・自立式土留め、切梁式土留め、アンカー式土留め
自立式土留めの例 切梁式土留めの例 アンカー式土留めの例
 2.仮桟橋・路面覆工の設計
  ・覆工受け桁、桁受け、中間杭、綾溝、支持杭の設計
路面覆工+切梁式土留め例 仮橋・仮桟橋の例
 3.仮設計画
  ・周辺環境・地盤条件を考慮した工法検討、土留め壁配置計画・支保工配置計画、地盤改良、本体利用の有無等

 4.仮設設計条件の整理・検討
  ・仮設構造物設計条件、土質定数、水圧の考え方、支保工設置間隔、プレロードの有無、余堀り量等

 5.仮設構造設計
仮設構造物の設計フロー図
 6.仮設図作成
  ・仮設平面図、仮設縦断図、標準断面図、横断図、施工ステップ図、支保工詳細図、芯材継手詳細図等

 7.仮設数量作成
  ・土留め工、支保工、芯材継手工、土工等の数量計算